ガラス工芸
ガラス工芸のご紹介
ガラス工芸
紀元前のメソポタミア文化やエジプト王朝を繁栄させた貴重なガラス製品は富のシンボルでした。不思議な光を放つガラス玉で、形がトンボの目に似ていることから名付けられた「とんぼ玉」は有名ですが、その作り方は奈良時代に伝来したとされる一方、ステンドグラスは、文明開化の明治初期、長崎の大浦天主堂にフランスから伝わったといいます。さらに、七宝は、言葉とおり仏教の経典の「七つの宝物」に由来、作り方は奈良時代に伝来しました。来館者を魅了するこれらのガラス工芸作りは、体験ができます。
とんぼ玉は、バーナーで溶かした飴状のガラスを芯棒に巻きつけて形を作り、その上に異なったガラスを載せて美しい文様を描き出します。
ステンドグラスは、考案したデザインとおりに、色の異なるガラス板(輸入品が大半)をカットした後、H・U型のケイム(鉛)で挟み込み、ハンダ付けする想像力の集大成です。
七宝は、金や銀・銅などの金属板にガラス質の釉薬を焼き付ける技法で、宝物のような妖しくも美しい輝きを放つ装飾品となります。