玩具
玩具のご紹介
玩具
縄文期の遺跡から埴輪とともに、木の実で作った玩具が見つかることがあります。木の実を木の串で刺した簡単なこまです。私たちの生活にゆとりと安らぎを与え心の豊かさを表すものに色々な玩具があります。これらの玩具はその地域の文化を反映させ、人から人へと伝えられました。
熊本地方にも、数多くの玩具が残っています。肥後こまや彦一こま、おばけの金太、木の葉猿、肥後てまり、肥後まり、花手箱、きじ馬(車)です。ほとんどが体験できます。
肥後こまは、江戸期に始まった「ろくろ」づくりです。代表的なチョンカケを始めトンボ、ダルマなど13種があり、色彩は身体の五臓を表わし、健康への願いがこめられています。
肥後てまりは、芯にヘチマを使用、フランス刺繍の糸で幾何学的な模様を施す煌びやかさと優しさが同居する糸の芸術品で、童謡「あんたがたどこさ」にも登場します。
肥後まりは、モミ殻を芯に、草木染めの木綿糸を幾重にも巻き付けて、ツバキやアサガオなど13種の文様を手かがりします。1968年ころ、民藝家の外村吉之介が考案・大成させた素朴な風合いの伝統的工芸品です。
木目込人形は、江戸期中期に京都上加茂神社に奉納された人形に由来し、木の目(節)に衣装を着せる、また衣装を人形に「極め込む」ということから名が付いた「古き良き歴史と伝統衣装の美」を彷彿させる伝統的工芸品です。