イベント情報
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日本刀とともに ~ 刀匠松永源六郎の半世紀 ~
主催:熊本市くまもと工芸会館
協力:株式会社 美術刀剣 米野
会期:令和4年8月4日(木)~ 8月21日(日)午前10時 ~ 午後5時(8日・15日休館日)
会場:くまもと工芸会館二階企画展示室、同ロビー
入場:無料
展示会内容
日本人の精神そのものとして、あるいは人々の心の鏡として世界中に愛好家が多い日本刀。熊本県に「折れず、曲がらず良く切れて美しい」という日本刀を半世紀に亘り、作り続ける刀匠がいる。荒尾市に居を構える松永源六郎氏です。
明治の廃刀令、第二次世界大戦後のGHQによる刀剣接収などでその多くが喪失した日本刀は、海外の刀剣類と異なり、日本独特の伝統技術で製作された美術品です。51年前、「鉄の塊が美しい刀へ変身することに惹かれた」という松永源六郎氏は、肥後の同田貫で知られる延寿派の流れを汲む刀工で、日本刀を残そうと現在も刀造りに明け暮れています。
展示会は、株式会社 美術刀剣 米野の協力を得て、刀匠 松永源六郎氏の作刀技術を紹介するとともに、日本刀や肥後象がんを施した鍔の魅力を探ります。
展示(品)
・刀匠松永氏製作の日本刀、同氏所蔵の古刀、薙刀、槍、小刀 約17点
【刀】
於、九州肥後小岱山麓源六郎清継段之廿五歳発亥二二月仲春祥日
村上家重代守護
源六郎清継造 刻印 平成八年酉子歳
原田家重代守護清継作、一八歳祥日
源六郎清継作平成十年三月日
同田貫 清継作 平成戌寅歳
【太刀】
小岱山麓住清継作昭和戌辰歳二月日和寿
源六郎清継作平成辛未歳祥日
源六郎清継造 刻印 平成八酉子歳祥日
松永清継作平成十三年祥日
源六郎清継作平成十一年二月日
松永源六郎清継作 刻印 平成十二二壬午歳春祥日
【脇差】
源清継作平成十年二月日
奉上源清継作平成十二庚辰吉日
【直刀】
小岱山麓住清継作昭和六十二丁卯歳祥日
【薙刀】
於、甲府小岱清継造酉寅歳
【槍】
清継作平成丁丑歳祥日
・株式会社 美術刀剣 米野 所蔵の鍔 8点
同社所蔵の刀剣類(波平行安の刀剣、肥後の同田貫、他10数点
【鐔】
熊本県重要文化財 神吉楽寿 雨龍透渦巻象嵌(時代 幕末)
熊本県重要文化財 神吉楽寿 八ッ花形四方欽手透鉄地 葛菱金象嵌(時代 幕末)
熊本県重要文化財 神吉楽寿 四方猪の目透ヨリ縄古木象嵌(時代 幕末)
人間国宝 米光太平光正 鉄地菊花形九曜文透 二重唐草象嵌(70才 古希の作)
人間国宝 米光太平光正 鉄地合蝶透彫 二重唐草象嵌(89才)
米光太平光正の弟子 田辺忠志 八ッ花形桐二重唐草金象嵌
米光太平光正の弟子 田辺忠志 欽地丸形二引透二重唐草象嵌
米光太平光正の弟子 田辺忠志 欽地八ッ花形勾玉渦巻金象嵌
【短刀】
肥後國波平正祐 河尻 薩摩島津家伝来(時代 応永 600年前)
肥後河尻住兼宗作
【刀】
肥後同田貫宗廣 明治二年五月日 明治四年没 合口拵付(時代 幕末)
伝延寿国資 明治四年没 合口拵付(時代 幕末)
肥州求麻郡人吉住 蓑田雅楽助 熊本県指定有形文化財(時代 天正 450年前)
・松永氏の日本刀造りを紹介する写真、説明パネル、日本刀製作VTR
松永源六郎 経歴
生まれ 1948年 福岡県大牟田市
住所:荒尾市川登1907-80
1971年 刀匠 故川村清氏(荒尾市)に師事
1975年 刀匠の認定(文化庁)を受け、独立
松永日本刀剣鍛錬所 開設
2007年 くまもと県民文化賞(伝統工芸)受賞
日本刀保存協会現代名刀展 入選17回