えびすの つぶやき

2009年(平成21年)1月20日

~坂の上の雲~

指折り繰れば、今から三十年ほど前、作家の司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」という題名の本が出版されました。この本の紹介が「坂の上にぽっかりと雲が浮かんでいる。その雲を見つめて人々は一歩一歩坂を登って行く、そこで題名を坂の上の雲とした」と確かこんな文でした。私はこの題名に魅せられて、書店に足を向けました。内容は、明治黎明期の青春群像が青空に湧き立つ白雲のように爽やかに描かれており、私は深い感銘を受けたのを覚えています。では私たちの坂の上の雲とは・・・・。  昨年八月十五日、川尻の伝統行事「精霊流し」に加え、十三日から十七日まで工芸会館で「水あかり展」が開かれました。入館者を幽心に残る催しでした。続いて八月三十日には、新町橋近くの加勢川河川敷で「夜市」が開催されました。川尻青年協議会の若者たちが企画したこの夜市には、千五百人もの人々が集い、食事やゲームに興じました。これら地域を活性化する行事が次々と展開され、新しい風、新しい息吹に心を動かされたのは私だけでしょうか。 昔、繁栄を極めた川尻町の再生には、これだという方程式はないかも知れませんが、町の人々全員が「坂の上の雲」を見つめ、英知を出し合い、「坂を登り始めること」こそ、町活性化の道だと信じてやみません。

川尻文化を考える会   代表 西 輝喜

金太のつぶやき

私たちの暮らしの中で生命を吹き込まれ育まれてきた熊本の伝統工芸品。その伝統工芸品は、時代を超えて芸術性を増し、国境を越えて人々の心に優しさと安らぎを与えています。また、日本の四季が、「創造」と「感性」の豊かさを育み熊本の工芸品に彩りを持たせてきました。海路交通が盛んな時代、海の玄関口であった肥後(熊本)の川尻は、必然的に工芸が生まれる土地柄にあり、その伝統を今日まで継承している町です。川尻のまちづくりの観光スポット「くまもと工芸会館」では伝統工芸普及のために工芸逸品の展示販売と各種工芸教室を開催しています。皆様方の新鮮で創造豊かな感性を「くまもと工芸会館」でぜひ創作してください。